紛争ダイヤモンドとは?ダイヤモンドの暗い歴史について
デイビットきたしよです。
今日は少し真面目なお話をしたいと思います。
ブライダルリングの主役と言えば、もちろんダイヤモンド。永遠の輝きを放つ美しいダイヤモンドですが、その希少性ゆえに、いわゆる「紛争ダイヤモンド」と呼ばれる凄惨な歴史の主役になっていた時代もありました。
紛争ダイヤモンドとは
ご存知の通り、ダイヤモンドは世界中で高値で取引されています。ダイヤモンドの産出国にとってみれば、国の経済を支える大事な資源です。
万が一、そのような産出国に内戦などの紛争が起こった場合、大切な資源であるダイヤモンドはどのように使われるでしょう?
自分たちの勢力を拡大するために、ダイヤモンドを海外に輸出し、手に入ったお金を新たな武器の購入費用に充てるかも知れません。
新たな武器が手に入れば、きっと紛争は長引くことになるでしょう。
紛争地域に住む人々は、日々、戦火の恐怖に晒され、なおかつ食糧事情も医療環境も悪化していくことになります。
かつて、これは現実のものでした。
そして今後も、現実になる可能性を消すことができません。
国連では、紛争ダイヤモンドの産出が認められた国に対し、ダイヤモンドの輸出を禁じるなどの経済制裁をもって対抗しています。
紛争ダイヤモンドが産出された国々(一部)
・アンゴラ
1975年にポルトガルから独立したアンゴラでは、その後、内戦が勃発。紛争ダイヤモンドが反乱軍の財政を支えました。
・シエラレオネ
8年間の内戦を続けたシエラレオネ。不法なダイヤモンドの取引が、同国の紛争を長引かせました。
・リベリア
1989年~2003年、リベリアは内戦状態でした。ダイヤモンドの取引が内戦を激化させているとして、2001年、国連は同国のダイヤモンド取引に制裁を加えました。
・コートジボワール
1999年に政府がクーデターで転覆して内戦が始まりました。ダイヤモンドの不法取引があったとし、国連安保理は2005年、同国からのダイヤモンドの輸出を禁止しました。
ブライダルショップに行けば、店員さんからダイヤモンドの4Cの説明など、煌びやかな説明ばかりを聞くことになるでしょう。
その一方で、ダイヤモンドが主役となった暗い歴史があったことも、心に小さく留めておいてください。平和のため、幸せのためにだけダイヤモンドが存在し続けることを、心から願ってやみません。